カレッジスポーツ
イリノイ大学における風物詩として、秋のアメリカンフットボールの応援と冬から春にかけてのバスケットボールの応援があります。イリノイ大学のスポーツチームは一般にFighting Illiniの愛称で親しまれています。
イリノイ大学はBig Ten Conferenceというリーグに所属しています。このリーグは100年以上の歴史を持ち、アメリカで最も人気のあるスポーツであるアメリカンフットボールやバスケットボールをはじめとした各種スポーツがDivision 1に所属しており、人気・実力とも最高峰のリーグといえます。日本でいうと東京六大学がそれに近いのでしょうか。但し、試合がある際の街の盛り上がり(試合当日は道がスタジアムに向かう車であふれてほとんど交通マヒ)や、チームの街への浸透度(ウォルマートなどでもFighting Illiniグッズのコーナーが相当数設けられている)を考えると、地域密着型のプロチーム(東北楽天や北海道日本ハム、清水エスパルス等)に近いかもしれません。
アメリカンフットボールのホームゲームはキャンパス内のMemorial Stadium において行われます。このスタジアムは収容人数約7万1千人の大きなスタジアムです。2002-2003シーズンには、NFLシカゴ・ベアーズの本拠地であるSoilder Fieldが改修工事を行っていたため、ベアーズの試合がこのスタジアムで行われたほどです。試合の際、この大きなスタジアムは満員の観客の応援で異常な盛り上がりとなり、ハーフタイムには両校のマーチングバンドがパフォーマンスを披露するなど、お祭りのような雰囲気となります。
試合当日は街中がアメリカンフットボール一色となり、バスの電光掲示にも”Go Illini!”が表示されます。学生は皆スクールカラーであるオレンジのシャツを着込み、イリノイ大学の旗を持ってスタジアムに押し寄せます。なお、試合前にはTail Gateと呼ばれるイベントがあり、色々な団体(MBAの学生クラブ等)が飲み物と食べ物を日本の模擬店のような感じで提供します。参加者は試合前に飲み食いしてテンションをあげてから試合に突入します。
また、イリノイ大学の男子バスケットボールチームも強豪で、2003,2005年にはBig 10トップとなりました。
キャンパス内は日本でいうところの大学スポーツが主流を占めていますが、すこし足を伸ばせばChicago, Indianapolis, St. Louis と多くのプロチームがホームをおく大都市ですから、アメリカでメジャーなプロスポーツはほぼすべて観戦可能です。野球については住民の一番人気はカブスで、二番人気がホワイトソックスです。カブスは日本でいうところの阪神タイガース的チームで、愛されています(できの悪い子ほどかわいい)。他にも、IndianapolisへのF1ツアーなども楽しむことができます。
バスケットボールとフットボールの試合の模様を別ページで特集していますので、そちらもご覧になってください。