英会話学校
英会話のクラスはESL (English as a Second Language)クラスである以上、アメリカ人はクラスにはいません。多くの場合、アジア人がほとんどです。そのようなクラスを好まない方は、他の内容を勉強するクラスにいったほうが良いかもしれません。アメリカ文化を感じることと、英語の勉強は別物と思ったほうが良いかもしれません。
英会話学校には、イリノイ大学の本格的なESLプログラムから英会話スクールの語学教室まで、さまざまなレベルや内容のものがあります。ここでは、過去に参加した人の感想などをもとにいくつか紹介します。
なお、OISA(Office of International Student Affairs)には、英会話学校の内容、スケジュールに関して印刷物がおいてあり、時期ごとに様々なプログラムが紹介されています。 また、ここに記載したもの以外にもESL専門の家庭教師や教会などで行われている無料のものなど様々な種類があります。
イリノイ大学のESLプログラム
(1)SEC
イリノイ大学の外国語学部の中にDEIL(Division of English as an International Language)という組織があり、年に何度か配偶者向けの英会話プログラム等を募集しています。DEILが提供している配偶者も参加できるプログラム としてSEC(Special English Class)があります。SECのオフィスはForeign Language Buildingの3階にあります。英語を学びたいけれども英語が苦手で、IEI(次に紹介します)で本格的に学ぶことにはちょっと不安があるという方に はぜひお勧めです。春セメスター(2月下旬からの8週間)と秋セメスター(10月上旬からの8週間)の年2回実施されます。申込はそれぞれ授業の始まる 2ヶ月ほど前にオフィスに行きサインをします。サインをするとその場で試験日を指定されます(授業開始の1ヶ月前)。試験内容は簡単な論文、筆記試験、リ スニングそして面接です。試験後1週間ほどで電話または手紙で合否連絡があり、合格者宛の手紙には授業開始日や購入テキストなどが案内されています。
授業は月曜日から木曜日までの毎日2時間、内容は主に文法とリスニングです。料金は50ドル。1クラス生徒は14人程度で先生は英語教師のタマゴである大学院の2年生30人程度が交替で担当します。「ちゃんとした先生の資格をとった講師じゃないの」と不満の声があるかもしれませんが、大学院の授業の一部と して行なわれるため、講師陣はすごく真剣で、授業は充実しています。また、大学のPhD.保持者(講師の先生)が必ず監視しており、必要があれば補佐をしますので、これまた安心です。この他に好きな時間に週に1時間5回程度、発音の個人レッスンもついています。
8週間の最後にはテストが行なわれ自分の習熟度を知ることができ、とても役にたちました。その後の勉強方法についても相談にのってくれるなどアフターケ アーもシッカリしています。嬉しかったのは正式なイリノイ大学DEIL(SEC)の修了証が貰えたことです。修了後、次のセメスターには、このクラスの修了者を対象にした読み・書きのクラスを受講することができるのです。これは個人レッスンで、講師は同じく大学院の2年生で授業の一部として実施されている ものです。週1回1時間で10週間、料金はたったの8ドル(コピー代と思われる)とこれまた格安。SECの終了後、読み書きのクラスを受講する意志の有無を確認されます。参加を希望する場合、サインをしておくと1ヶ月後にメールにて連絡があります。
英語がちょっと苦手という人はぜひこのSECを利用し様子をみてからIEIに申し込むのが良いのではないのかなと思います。ちなみにIEI程ではないですが、SECも宿題はたくさん出されます。また、生徒さんはブラジル、コロンビア、スペイン、韓国、ロシア、インドなどの国からきており、とても国際色豊かな中で英語を学ぶ上ではラッキーでした。主婦が多いですが、近い将来イリノイ大学を受験予定の学生さんも数人いました。毎日顔を合わせますし、チームを組んでの宿題というのもありますので、特段努力しなくても自然に友達ができ、毎日がとても楽しかったです。これは少し余談になりますが、その後、 SECの友達は、アメリカの歴史を教えている大学教授に直接メールをして授業を聴講する許可をもらったそうです。料金は無料だそうです。
Division of English as an International Language (DEIL)
3070 Foreign Languages Building
707 South Mathews Avenue Urbana
Tel: (217) 333-1506
Fax: (217) 244-3050
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(2) IEI-Intensive English Institute
SECとは別に、DEILに所属する組織であるIEI (Intensive English Institute)が主催する、IEI Language Programという集中授業があります。秋学期、春学期、サマーの単位で募集があります が、日本やその他の国々から夏休みを利用してくる若者が多いため、夏休みが、一番受講生が多いようです。毎日授業があり、読む、書く、話す、聞くの4つの能力を総合的に鍛えられます。ただ、授業料が少々高いです(1セメスターで3, 000ドル以上)。
IEIのオフィスはイリノイ大学の構内にあります。イリノイ大学への語学留学といえばこのIEIへの留学が一般的なようです。オフィス自体は一軒家 風のこじんまりした白い建物ですが、授業は大学の建物でも行なわれます。申込用紙はこのオフィスで入手できます。入学基準は高校卒以上の最終学歴のみです が、申し込み時に最終学歴の「卒業証明書」が必要となりますので日本にいる間に手配しておいた方が良いでしょう。もちろん学校から郵送してもらうことも可 能ですが時間がかかります。また「財政証明書」が必要とパンフレットには記載してありますが、F2ビサを持っている配偶者は不要です。授業料はちょっと高 目ですが、集中的に英語を学びたいと思っている人にはお勧めです。申込後にはクラス分けテストがありその結果をふまえて、初級者から上級者までの5クラス に分けられます。1クラスあたり12~15名程度。授業時間数は週20レッスン以上が必須(月曜日~金曜日、毎日4時間)。Speaking, Listening, Reading, Writingのコミュニュケーションの全てスキルが重視されます。また追加で費用がかかりますがTOEFL準備、発音の個人レッスンなども受けられま す。上級者クラスのレベルになると学部の授業聴講を認められる他、イリノイ大学への進学希望者対象の語学レッスンや時事、文学といった選択授業も履修でき る特典がつきます。さらにこのIEIの生徒にはイリノイ大学のID Cardが発行されるため、大学関係の施設利用やいちいち料金を払うことなくバスに乗ることができるという特典も付いてきます。
Intensive English Institute
1205 W. Nevada Street, Urbana
Tel: (217) 333-6598
Fax: (217)265-0158
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Email
その他のプログラム
・Parkland CollegeのESLプログラム
Champaign北西部にParkland CollegeというCommunity Collegeがあり、そこのESLに通う人もいます。ここは、授業料無料のクラスから、学生として入学して勉強するクラスまでいろいろとあり、内容もさ まざまです。学校へ行くと、クラス案内のパンフレットをもらうことができますので、一度行ってみることをお勧めします。
配偶者を対象とした授業料無料の英会話教室は、申し込むと最初にクラス分けテストの日程を伝えられ、試験結果に基づいて初級向け・中級向けに分けられます。(ここで点数が高いと受講することができなくなります)2010年は週4回、1日2時間半ほどの授業を行っていますが、IEIなどに比べるとリラックスした感じですので、あくまで英語になれる、というつもりで通うのがよいかと思います。
またIEP(Intensive English Program)というイリノイ大学のIEIと同じような集中英語プログラムがあります。Jビザなどの人は割引が受けられてかなり安くなる、という話ですが通常のFビザの場合はIEIと同程度の金額がかかる、という話です。内容については評判もよく、機会があればIEIの代わりにトライしてみるのも悪くないかもしれません。
Parkland Collegeはイリノイ大学のある方角とは違い、町の北西の外れにあるため何かと不便かもしれませんが、構内には広い駐車場があります。ちなみに日本人の家族が多く住む、Baytowne Apartmentsからは二本のバスに乗り継ぎが必要ですが、Gentry Square Apartmentsからは直通のバスが出ています。
Parkland College
2400 West Bradley Avenue, Champaign
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・Urbana Adult Education
日本でいうところのカルチャーセンターです。英会話はもちろん、他のアクティビティーもあり、ほとんどが無料です。お花、絵、料理、ゴルフなどの習いごと を探している人は一度足を運んでみてください。英会話(無料)は午前と午後の時間帯に設定してありますが、他の習い事(有料)はほとんどが夕方以降に設定 されています。こちらの英会話は、8月と1月から新しい学期が始まりますので、その時期までに電話または事務所へ出向きレベル分けテストの日を予約しま す。テスト終了後すぐに簡単な面接があり、結果をもとに自分のはいることのできるクラスの時間帯などが教えてもらえます。ただ、レベルによっては満員で Waiting Listにいれてもらい、順番待ちをしなくてはいけないこともあります。その場合は空き次第電話連絡をもらうようにお願いしておきましょう。またここの英 会話クラスでは上級者を対象としたクラスもあるため、テストの結果が良すぎてもお断りされることはありません。こちらの英会話の内容は先生が1人に対して 生徒が10~15名程度でその日のテーマをもとに生徒同士2人1組となり話し合う形式が主です。
建物の雰囲気はプレハブ作りで周りは閑散としていますが、内装は木目と白壁で綺麗です。車で通う場合は建物の目の前にある駐車場の利用券を無料でもらえるそうなので便利ですが、バスで通う場合は一度大学方面まで出てから、Illini Unionあたりで乗り換えが必要になります。
Urbana Adult Education
211 North Race Street, Urbana
Phone: 217/384-3530
Fax: 217/337-4987
Webpage
Email
・English Center
キャンパス内の6th Street沿い(Busey Bankの隣)の2Fある、民間の英会話学校です。イリノイ大学の留学生も結構いるという話を聞きます。クラスは、レベルごとにいくつかに分かれており、 また、英会話だけ、というものから、ビジネス英語や、TOEFLクラスといった特別なものまで、ニーズに合わせて受講することが可能です。授業料がそれな りにしますので、受講希望内容とお財布とを相談して決めるとよいでしょう。
会話、リスニング、発音、読み書き、文法、TOEFL準備などのコースがあります。パートタイムとフルタイムのどちらでも選べますがフルタイムとして入学するにはF1ビサが必要です。F2ビサの配偶者は、パートタイムでコースを選択することになります。学期は秋・夏・春・1月にある集中クラスの4セメスターで、秋と春は14週間、夏は10週 間、1月にある集中クラスは3週間です。1月集中クラスは会話クラスのみで月~金まで毎日2時間。その他の学期は、各コースとも週2日で2時間です。会話 コースは初級・中級・中上級・上級の4クラスに分かれ、リスニングと読み書きのコースは初級・上級の2クラスに分かれています。自分のレベルが分らない人には受付で簡単なテストを実施してくれます。申込期間や授業期間や授業料はEnglish Centerのホームページで、最新のものをご確認ください。
申込期間はあくまで目安であって、クラスに空きがあれば何時でも入学可能です。また実施期間も2週間のみや1ヶ月のみ、または途中でクラスを変えたいとい うことも可能で利用者にとってはとても便利です。休む日が前もって分っていれば、その期間の料金を差し引いての支払いも可能です。(支払いはパーソナル・ チェックか現金のみ)
オフィスが街の中心部にあり、大学の施設にも近いということでとても便利です。入り口は狭いですが階段をのぼると木目調で統一されていて全体の雰囲気は良 いです。1クラス6人以内、先生はアメリカ人です。コーヒーやココアなどを無料で飲めるブースがあり、休み時間にはそこで一息いれることができます。会話コース(初級)の先生はIEIでも教えているそうで、挨拶、紹介、買物、旅行、電話応対、アメリカ文化、制度、歴史などテーマを決めて教えてくれるほか、 新聞記事を読みその内容について話合うという授業内容です(先生によっても違うようです)。ここの1月集中コース(上級)はMBAのOfficeからも紹介の案内がきていました。Gentry Square Apartmentsからは直通のバスが学校の前まで出ています。Baytowne Apartmentsからは2本のバスに乗り継がなければなりません。ただ、English Centerの授業は午前中に集まっており、同じく午前中に授業の多いMBAの学生であれば、配偶者と一緒に車で通学することも可能ですので、それほど不便ではないでしょう。
English Center
610 South Sixth Street, Suite 2A1, Champaign
Tel & Fax: 217-344-3310
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・International Hospitality Committee (IHC): English Conversation Class
色々な国の人々で集まり会話を楽しみましょう、という趣旨の英会話教室です。料金は無料です。クラスは初級から上級まで細かく分かれており、クラスが開か れる場所もOISAのオフィスの中にある教室からUrbanaの南にあるOrchard Downsの教室までさまざまです。OISAのオフィスにスケジュール表が置いてあります。8月中旬~12月上旬、1月中旬~5月中旬までの2セメスター 制です。参加は誰でも、いつからでも大丈夫とのことですが、一応担当の先生に電話もしくはメールで連絡を入れることをお勧めします。上級クラスは定員にな ると締め切りがあります。講師はアメリカ人ですこぶる評判が良いです。内容は毎回テーマにもとづき記事が配られます。記事を読む際は段落毎に音読をさせる ので発音やイントネーションなども確認できます。そしてその記事の中の分らない単語や熟語を一つずつ説明をしてくれます。なんとなく内容が理解できたかな と思う頃、質問(どこ?誰?いつ?どんな?など)され指されたら答えます。その後それぞれのお国事情や自分の意見を話し合うという形式です。いままでの テーマ内容としては公害問題、家族関係、歴史上の人物、人口問題、雇用問題、結婚式、名前の由来などちょっと固苦しい感じものが多いですが色々な国の話を 聞けるのはとても楽しいですし勉強にもなります。ちなみに生徒はドイツ、フランス、トルコ、アルゼンチン、韓国、中国、ブラジルなどさまざまな国からきて おり人数は15~20名程度とかなり多いです。
International Hospitality Committee (IHC)
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