社費(金融機関) / Class of 2011
性別/年齢
男/33(受験時)
学歴
工学部応用化学科(学士)
入社
1998年
職務概要
M&Aアドバイザリー(7年)
証券アナリスト(2年強)
中小企業・個人向融資及び入出金受付窓口(2年強)
Why MBA
渡米前はM&Aアドバイザリーサービスに従事していましたが、
(1) 投資銀行業務において、自分の手掛けられる案件の範囲を一層拡大するには英語力が極めて重要
(例え国内で仕事をしていたとしても、顧客のニーズが海外(アジア、米国、他)にあることは決して
少なくない)と感じたこと、
(2) M&A市場が世界で一番大きい米国で一度働いてみたいと感じたこと、
(3) 会社としても海外での投資銀行業務拡大を志向していること、
等から、
(1) 米国のビジネス流儀や文化の学習、
(2) 外国人と仕事を進めるトレーニング、
(3) 何よりも英語力向上、
を目的に社内公募に応募しました。
Why Illinois
(授業)
卒業後に米国で投資銀行業務に従事することを想定していますが、そのために必要、と考えたものが
揃っていました。
(1) Accounting,Financeに強い。
特にAccountingは金融ビジネスの土台かつ日米で差も少なからずある部分ですので、U.S.Newsの
授業別のランキングをチェックし、しっかりした授業を提供している学校を選びました。(Illinoisは3位)
(2) 法学部がしっかりしている
Investment bankerには、基本的な法律についての知識や土地勘が必要ですので、選択科目で
Law Schoolの授業を取ろうと考え、Law schoolの状況もチェックしました。Illinoisはトップ30で
日本の弁護士事務所等も人材を毎年派遣している学校でしたので、まあ、ちゃんとしてるだろうと
判断しました(いい加減な判断ですが)。
(3) フレキシブルに履修科目が選べる
選択科目で他学部(Law)の授業が取れないと意味がないので、この点は重視しました。
(4) 実践的なプログラムが組み込まれている
理論だけでなく、米国の現実のビジネスも体験したいと考えていましたが、IllinoisはIllinois Business
Consultingという組織で民間企業や公共団体向けのコンサルティングを学生がやっているということも
魅力でした。
(5) スモールスクール
基本的に小さい学校の方が同級生と仲良くなって、コミュニケーション力も上がるだろう、と勝手に想定
し、スモールスクールを選びました。学生数300人くらいでもスモールスクールを標榜する学校がある中
で100人は本当に少ないです。事実1カ月で全員仲良くなります。インド人だけは名前の発音が難しくて
呼ぶ時苦労しますが…
(6) インターナショナル比率が高い
卒業後、米国以外の海外で仕事をする可能性もあると考え、また、せっかくなので多様な価値観にも触れ
たいと考えましたので、米国人以外の学生、いわゆるインターナショナルの学生が多い学校を探しました。
Illinoisは約45%がインターナショナルです。30%位のインターナショナル比率でも比率が高いと言って
いる学校も多くありますので、ここは本当に高いと思います。なお、女性も30%以上います。
(7) 日本人が少ない
英語ができない身で大胆でしたが、あまり多く日本人がいると、意志の弱い私は日本人でつるんでしまう
可能性があると考えました。今年は100人中3人ですので、全世界人口に占める日本人比率(1.3億÷68億)
よりは高いですが。
(8) 建物が新しい
MBAのオフィスが新設されて1年というのも正直惹かれました(勤務していたビルが本当にさえない建物
でしたので…)。
(その他)
(1) 大学スポーツが盛ん
IllinoisはBig Ten Conferenceというリーグに所属していますが、これは日本の東京六大学をグレードアップ
したようなもので、バスケットやフットボールシーズンは街中がお祭りになるという話に、関西の国立大学
出身でそういったものと縁がなかった身としては非常に惹かれました。今(2009年10月)、まさにスポーツ
シーズンですが本当に盛り上がります。IllinoisのチームはFighting Illiniと呼ばれていますが、オレンジのチーム
グッズは学校のみならずウォルマート他、街中のスーパー等にあふれており、試合の時は道がオレンジ色に見え
ます。クールな方もあまり抗わずに一緒に盛り上がることをお勧めします。
(2) 生活環境
学校のある街は大学街で治安も良く、その割に日本食も含め身の回りの物は何でもそろう上、遊びたければ
シカゴにすぐ行けるというのは魅力でした。なお、街からシカゴまでの道中はField of Dreamsの世界です。
”If you build it, he will come.”
受験スケジュール
2008年
6月 TOEFL勉強開始(6月から3月まで10回以上受験)
12月に出た91点(R26, L24, W24, S17)で出願。
8月 GMAT勉強開始(10月以降に5回受験)
12月に出た620点(Verbal27, Math47(残念ながら全5回中最低点), AWA4.5)で出願。
8月 Essay準備開始
2009年
1月 出願
3月 Interview(On campus)
4月 合格(Wait listから繰り上がり)
TOEFL/GMAT勉強法
(TOEFL)
1. 学校
東京・渋谷のアゴスジャパンのコースに通学しました。
2. 取り組み
東京・渋谷のアゴスジャパンのコースでReading/Writing/Listening/Speakingのパッケージコースに
通いました。TOEFLという試験のルールを理解するという意味では非常に有意義でした。但し、TOEFLは
純粋に英語力勝負であり、奇手妙手はなく、日々の積み重ねが大切という印象です。丁寧に指導していた
だきましたが、学校に行く=スコアアップの方程式は英語力がないと厳しいと感じ、自分の安直さを反省
しました。
6月から勉強と同時に受験を開始しましたが60点台で低位安定(Listeningが1ケタ台の点数だったのが効きました)し、初めて80点を超えたのが10月半ば過ぎでした。せめて80点ないとどこも受からないと聞いていましたので、目線の低い話で恐縮ですが、80点を超えた時は本当にうれしかったのを覚えています。
(GMAT)
1. 学校
東京・渋谷のアゴスジャパン及び上野のYESのコースに通学しました。
2. 取り組み
東京・渋谷のアゴスジャパンのコースでVerbalとAWAを受講し、上野にあるYESでVerbalの中のSCを教えてもらいました。
GMATは「実力のみで」高得点を取るには相当な英語力が必要ですが、TOEFLと違い、いわゆる受験テクニックが使えるセクションがいくつかあります。この辺りは各予備校で学べると思います。予備校の選択は好みもあると思いますが、個人的にはYES、アゴスとも大変お世話になりました。TOEFL90点の英語力でGMATが600点を超えたのは、よい先生方に巡り合えたおかげだと思います。
Mathについてはマスアカデミーというところの通信販売テキストで勉強しましたが、本試験はこの問題集より相当難しいと感じました。Mathは理系なら簡単という意見もありますが、個人的には日本の高校を卒業しているレベルの人なら文系・理系より英語力(問題の意味を理解できるかどうか)の勝負という印象です。
別途Official Guide(テスト運営機関が出している問題集)も解きましたが、本試験の方が難しいと感じました。また、この問題集は解答が英語でしたので、正直間違ったところについて何が違うのかよく分からずに困り果てて、さらに自分のダメさを痛感するという負のスパイラルに私を誘ってくれたという思い出しかありません。練習ソフトのGMAT Prepは画面操作や時間管理の練習という意味で有意義でした。
エッセイ
1. 学校
東京の表参道にあるNew standardでカウンセリング・添削してもらいました。カウンセリングに回数制限がなく、非常にフレキシブルに対応してもらえますので、追い込まれる時期(年末年始等)は特にありがたいサービスだと感じました。価格も、当時私が調べた限りでは、非常に良心的でした。エッセイだけでなく、レジュメや推薦状等もサポートしてもらえますし、インタビューも3回まで無料でトレーニングしてくれました。
2. 取り組み
自分でネタ出しをしたうえでカウンセラーと文章化していきました。さすがに10年以上働いているとネタに困ることはなかったですが、やはり、自分のやってきたことを冷静に振り返り、自分の価値観や強み、弱み、各々のイベントで自分が何を学んだか、を拾い上げていくことが大切であると感じました。後は、Essayの質問に正確に答えることです。私は、そもそもEssayの質問が理解できないことがよくあり、カウンセラーによく照会しました。が、本当に厄介なのは自分では理解したつもりで実は全く違う質問に答えている可能性があることです。外国人の意図と日本人の基準での価値判断が必ずしも同じとは限らないので、カウンセラーにきっちり確認することが大切だと感じました。
私のようにスコアが伸ばしきれない受験生が、日本人以外の非米国人学生は軒並み700点超がGMATの相場になっている世界でどうやって生き残るかというと、Essayで人間性やビジネスマンとしての能力・将来性をアピールするしかないと思って頑張りましたが、それが功を奏したと信じています。
インタビュー
1. 学校
New standard及びオンライン英会話のレアジョブで練習しました。
2. 取り組み
New standardで想定質問集をもらい、回答を用意して模擬インタビューをカウンセラーと行いました。あわせてオンライン英会話のレアジョブで復習しました。複数校のインタビューを受けましたが、この想定問答で用意した内容でほぼ事足りました。
3. 当日
質問はWhy Illinois, Achievement, Any questions?等のお約束項目に加え、「英語ができないのをどうやってカバーするのか」といったストレートな質問や、「理系出身で金融の世界に入ってどうやってスキルアップしてきたのか」という質問等、「彼は語学のハンデを克服してクラスに貢献する素養があるのか?」を知りたいという意向がうかがえる質問が多かった印象です。
なお、私の場合、IllinoisのインタビューはInvitation Only(呼びたい人を学校が呼ぶ以外はインタビューなし)が原則のところ、invitationのない中で無理やりアポイントを取って、インタビューを受けました。個人的な感触ですが、自分から動かなければそのまま落ちていたような気がします。アゴスジャパンで過去のイリノイの出願結果(10年分くらい)を見ましたが、私よりTOEFLスコア(CBT等はiBTに換算)の低い合格者は、学生が今の2倍の200人いた時代でさえ、いませんでした。自分からアクションを起こしていくことは大切だと思います。社会人として失礼なことをしては当然いけませんが、それさえ守れば、遠くの国の一大学院に対して失うものはそれほどないはずです(もちろん、社費で会社と学校のしがらみがあるとか、人それぞれでしょうが)。
受験生へ一言
日本の大学受験とは比べ物にならないくらい様々な背景の方がいらっしゃると思います。職務経験の長い人/短い人、社費の人/私費の人、英語力の高い人/低い人、1年勝負の人/2年目以降も勝負できる人、既婚の人/未婚の人、等等。が、いずれにせよ、
(1)自分を取り巻く環境を見極める、
(2)自分を過小評価も過大評価もしない、
(3)使えるリソースはフル活用する、
を念頭に自分を信じて最後まで全力でやりぬくことが大切だと思います。
私は初めての海外生活ですが、ほとんど寝る時間がないということを除けば全く新しい文化の中で仲間と勉強し、飲み、遊び、を目いっぱいできるというのは素晴らしいことです。おそらくこの2年間を終えたら一生ないでしょう。英語力は事実相当なハンデですが、その中でも、積極的に行動(クラスで発言し、勉強し、場も盛り上げる)していけば多少言葉がつたなくても十分クラスに貢献して、自分自身も成長できることは間違いありません(と自分に言い聞かせる)。
皆様が、志望校に合格されることをお祈りしています。
男/33(受験時)
学歴
工学部応用化学科(学士)
入社
1998年
職務概要
M&Aアドバイザリー(7年)
証券アナリスト(2年強)
中小企業・個人向融資及び入出金受付窓口(2年強)
Why MBA
渡米前はM&Aアドバイザリーサービスに従事していましたが、
(1) 投資銀行業務において、自分の手掛けられる案件の範囲を一層拡大するには英語力が極めて重要
(例え国内で仕事をしていたとしても、顧客のニーズが海外(アジア、米国、他)にあることは決して
少なくない)と感じたこと、
(2) M&A市場が世界で一番大きい米国で一度働いてみたいと感じたこと、
(3) 会社としても海外での投資銀行業務拡大を志向していること、
等から、
(1) 米国のビジネス流儀や文化の学習、
(2) 外国人と仕事を進めるトレーニング、
(3) 何よりも英語力向上、
を目的に社内公募に応募しました。
Why Illinois
(授業)
卒業後に米国で投資銀行業務に従事することを想定していますが、そのために必要、と考えたものが
揃っていました。
(1) Accounting,Financeに強い。
特にAccountingは金融ビジネスの土台かつ日米で差も少なからずある部分ですので、U.S.Newsの
授業別のランキングをチェックし、しっかりした授業を提供している学校を選びました。(Illinoisは3位)
(2) 法学部がしっかりしている
Investment bankerには、基本的な法律についての知識や土地勘が必要ですので、選択科目で
Law Schoolの授業を取ろうと考え、Law schoolの状況もチェックしました。Illinoisはトップ30で
日本の弁護士事務所等も人材を毎年派遣している学校でしたので、まあ、ちゃんとしてるだろうと
判断しました(いい加減な判断ですが)。
(3) フレキシブルに履修科目が選べる
選択科目で他学部(Law)の授業が取れないと意味がないので、この点は重視しました。
(4) 実践的なプログラムが組み込まれている
理論だけでなく、米国の現実のビジネスも体験したいと考えていましたが、IllinoisはIllinois Business
Consultingという組織で民間企業や公共団体向けのコンサルティングを学生がやっているということも
魅力でした。
(5) スモールスクール
基本的に小さい学校の方が同級生と仲良くなって、コミュニケーション力も上がるだろう、と勝手に想定
し、スモールスクールを選びました。学生数300人くらいでもスモールスクールを標榜する学校がある中
で100人は本当に少ないです。事実1カ月で全員仲良くなります。インド人だけは名前の発音が難しくて
呼ぶ時苦労しますが…
(6) インターナショナル比率が高い
卒業後、米国以外の海外で仕事をする可能性もあると考え、また、せっかくなので多様な価値観にも触れ
たいと考えましたので、米国人以外の学生、いわゆるインターナショナルの学生が多い学校を探しました。
Illinoisは約45%がインターナショナルです。30%位のインターナショナル比率でも比率が高いと言って
いる学校も多くありますので、ここは本当に高いと思います。なお、女性も30%以上います。
(7) 日本人が少ない
英語ができない身で大胆でしたが、あまり多く日本人がいると、意志の弱い私は日本人でつるんでしまう
可能性があると考えました。今年は100人中3人ですので、全世界人口に占める日本人比率(1.3億÷68億)
よりは高いですが。
(8) 建物が新しい
MBAのオフィスが新設されて1年というのも正直惹かれました(勤務していたビルが本当にさえない建物
でしたので…)。
(その他)
(1) 大学スポーツが盛ん
IllinoisはBig Ten Conferenceというリーグに所属していますが、これは日本の東京六大学をグレードアップ
したようなもので、バスケットやフットボールシーズンは街中がお祭りになるという話に、関西の国立大学
出身でそういったものと縁がなかった身としては非常に惹かれました。今(2009年10月)、まさにスポーツ
シーズンですが本当に盛り上がります。IllinoisのチームはFighting Illiniと呼ばれていますが、オレンジのチーム
グッズは学校のみならずウォルマート他、街中のスーパー等にあふれており、試合の時は道がオレンジ色に見え
ます。クールな方もあまり抗わずに一緒に盛り上がることをお勧めします。
(2) 生活環境
学校のある街は大学街で治安も良く、その割に日本食も含め身の回りの物は何でもそろう上、遊びたければ
シカゴにすぐ行けるというのは魅力でした。なお、街からシカゴまでの道中はField of Dreamsの世界です。
”If you build it, he will come.”
受験スケジュール
2008年
6月 TOEFL勉強開始(6月から3月まで10回以上受験)
12月に出た91点(R26, L24, W24, S17)で出願。
8月 GMAT勉強開始(10月以降に5回受験)
12月に出た620点(Verbal27, Math47(残念ながら全5回中最低点), AWA4.5)で出願。
8月 Essay準備開始
2009年
1月 出願
3月 Interview(On campus)
4月 合格(Wait listから繰り上がり)
TOEFL/GMAT勉強法
(TOEFL)
1. 学校
東京・渋谷のアゴスジャパンのコースに通学しました。
2. 取り組み
東京・渋谷のアゴスジャパンのコースでReading/Writing/Listening/Speakingのパッケージコースに
通いました。TOEFLという試験のルールを理解するという意味では非常に有意義でした。但し、TOEFLは
純粋に英語力勝負であり、奇手妙手はなく、日々の積み重ねが大切という印象です。丁寧に指導していた
だきましたが、学校に行く=スコアアップの方程式は英語力がないと厳しいと感じ、自分の安直さを反省
しました。
6月から勉強と同時に受験を開始しましたが60点台で低位安定(Listeningが1ケタ台の点数だったのが効きました)し、初めて80点を超えたのが10月半ば過ぎでした。せめて80点ないとどこも受からないと聞いていましたので、目線の低い話で恐縮ですが、80点を超えた時は本当にうれしかったのを覚えています。
(GMAT)
1. 学校
東京・渋谷のアゴスジャパン及び上野のYESのコースに通学しました。
2. 取り組み
東京・渋谷のアゴスジャパンのコースでVerbalとAWAを受講し、上野にあるYESでVerbalの中のSCを教えてもらいました。
GMATは「実力のみで」高得点を取るには相当な英語力が必要ですが、TOEFLと違い、いわゆる受験テクニックが使えるセクションがいくつかあります。この辺りは各予備校で学べると思います。予備校の選択は好みもあると思いますが、個人的にはYES、アゴスとも大変お世話になりました。TOEFL90点の英語力でGMATが600点を超えたのは、よい先生方に巡り合えたおかげだと思います。
Mathについてはマスアカデミーというところの通信販売テキストで勉強しましたが、本試験はこの問題集より相当難しいと感じました。Mathは理系なら簡単という意見もありますが、個人的には日本の高校を卒業しているレベルの人なら文系・理系より英語力(問題の意味を理解できるかどうか)の勝負という印象です。
別途Official Guide(テスト運営機関が出している問題集)も解きましたが、本試験の方が難しいと感じました。また、この問題集は解答が英語でしたので、正直間違ったところについて何が違うのかよく分からずに困り果てて、さらに自分のダメさを痛感するという負のスパイラルに私を誘ってくれたという思い出しかありません。練習ソフトのGMAT Prepは画面操作や時間管理の練習という意味で有意義でした。
エッセイ
1. 学校
東京の表参道にあるNew standardでカウンセリング・添削してもらいました。カウンセリングに回数制限がなく、非常にフレキシブルに対応してもらえますので、追い込まれる時期(年末年始等)は特にありがたいサービスだと感じました。価格も、当時私が調べた限りでは、非常に良心的でした。エッセイだけでなく、レジュメや推薦状等もサポートしてもらえますし、インタビューも3回まで無料でトレーニングしてくれました。
2. 取り組み
自分でネタ出しをしたうえでカウンセラーと文章化していきました。さすがに10年以上働いているとネタに困ることはなかったですが、やはり、自分のやってきたことを冷静に振り返り、自分の価値観や強み、弱み、各々のイベントで自分が何を学んだか、を拾い上げていくことが大切であると感じました。後は、Essayの質問に正確に答えることです。私は、そもそもEssayの質問が理解できないことがよくあり、カウンセラーによく照会しました。が、本当に厄介なのは自分では理解したつもりで実は全く違う質問に答えている可能性があることです。外国人の意図と日本人の基準での価値判断が必ずしも同じとは限らないので、カウンセラーにきっちり確認することが大切だと感じました。
私のようにスコアが伸ばしきれない受験生が、日本人以外の非米国人学生は軒並み700点超がGMATの相場になっている世界でどうやって生き残るかというと、Essayで人間性やビジネスマンとしての能力・将来性をアピールするしかないと思って頑張りましたが、それが功を奏したと信じています。
インタビュー
1. 学校
New standard及びオンライン英会話のレアジョブで練習しました。
2. 取り組み
New standardで想定質問集をもらい、回答を用意して模擬インタビューをカウンセラーと行いました。あわせてオンライン英会話のレアジョブで復習しました。複数校のインタビューを受けましたが、この想定問答で用意した内容でほぼ事足りました。
3. 当日
質問はWhy Illinois, Achievement, Any questions?等のお約束項目に加え、「英語ができないのをどうやってカバーするのか」といったストレートな質問や、「理系出身で金融の世界に入ってどうやってスキルアップしてきたのか」という質問等、「彼は語学のハンデを克服してクラスに貢献する素養があるのか?」を知りたいという意向がうかがえる質問が多かった印象です。
なお、私の場合、IllinoisのインタビューはInvitation Only(呼びたい人を学校が呼ぶ以外はインタビューなし)が原則のところ、invitationのない中で無理やりアポイントを取って、インタビューを受けました。個人的な感触ですが、自分から動かなければそのまま落ちていたような気がします。アゴスジャパンで過去のイリノイの出願結果(10年分くらい)を見ましたが、私よりTOEFLスコア(CBT等はiBTに換算)の低い合格者は、学生が今の2倍の200人いた時代でさえ、いませんでした。自分からアクションを起こしていくことは大切だと思います。社会人として失礼なことをしては当然いけませんが、それさえ守れば、遠くの国の一大学院に対して失うものはそれほどないはずです(もちろん、社費で会社と学校のしがらみがあるとか、人それぞれでしょうが)。
受験生へ一言
日本の大学受験とは比べ物にならないくらい様々な背景の方がいらっしゃると思います。職務経験の長い人/短い人、社費の人/私費の人、英語力の高い人/低い人、1年勝負の人/2年目以降も勝負できる人、既婚の人/未婚の人、等等。が、いずれにせよ、
(1)自分を取り巻く環境を見極める、
(2)自分を過小評価も過大評価もしない、
(3)使えるリソースはフル活用する、
を念頭に自分を信じて最後まで全力でやりぬくことが大切だと思います。
私は初めての海外生活ですが、ほとんど寝る時間がないということを除けば全く新しい文化の中で仲間と勉強し、飲み、遊び、を目いっぱいできるというのは素晴らしいことです。おそらくこの2年間を終えたら一生ないでしょう。英語力は事実相当なハンデですが、その中でも、積極的に行動(クラスで発言し、勉強し、場も盛り上げる)していけば多少言葉がつたなくても十分クラスに貢献して、自分自身も成長できることは間違いありません(と自分に言い聞かせる)。
皆様が、志望校に合格されることをお祈りしています。