健康保険
イリノイ大学では、Student Health Insurance Program という健康保険を提供しており、学生は原則加入することとなっていますが、同等の保険(留学生保険など)にすでに加入している場合は、加入の免除 (Exemption)を申請することができます。また同伴する家族がいる場合には、追加の費用を支払うことにより、家族もこの保険の適用を受けることが できます。
健康保険に加え、イリノイ大学ではMcKinley Health Center Servicesというサービスを提供しており、学生は学内のMcKinley Health Centerで、風邪や軽微な怪我の治療を受けることができます。
健康保険もHealth Servicesも免除手続(Exemption)をしない限り、その費用は授業料とともに各セメスター毎に請求されます。またサマースクール期間中も、 費用を負担することでどちらのサービスも受けることができます。詳細はサマースクールの案内書等に同封されると思いますので、ご参照ください。
Exemptionするには、あらかじめ定められた期間(各セメスターの授業料支払いの期日まで)に、Illini Union Bookstoreの4F(北出入口より入る)にあるStudent Insurance Officeに、同等の保険によってカバーされている旨を証明できるもの(期間が書いてあるInsurance Cardや契約書)をもっていき、所定の申請用紙に必要事項を記入すればOKです。数分もかかりませんので、派遣企業などで保険が付保されている場合などは免除することも可能です。
ただし、病院によってはアメリカの保険に入ってない場合は診療を拒否されてERに回されることもあります。ERに回されるとトリアージされて長く待たされるだけではなく、高額の請求がきます。日本で加入する保険の場合、この金額を一旦建て替える必要があるところがほとんどです。一晩入院すると$5,000程度、風邪の診察だけでも$1,800請求されたケースもあります(2009年)。保険に入っていると、一旦UIUCの保険に請求がまわって、保険適用後の金額が請求されます。その金額を立て替えて、保険会社に請求するだけでよいので、安心の意味でも私見としては加入しておくことをお勧めします。ちなみに$1,800の請求は保険適用後には$450になりました。これだけでも2年分の保険料はカバーしている水準ですので、リスクヘッジのためにも加入しておいたほうがよいと思います。
子供についてはAll Kidsというイリノイ州独自の保険があります。世帯収入によってプレミアムは変わりますが、これに加入していると予防接種や病院の診察が無料になります。もちろんすべての症例、すべての病院ではありませんが、医療費の高いアメリカでこの保険は非常に優れたシステムといえるでしょう。
またStudent Insurance Officeでは、通常、留学生保険などではカバーされない歯の治療や、視力矯正器具にかかわる保険(Dental Plan, Vision Plan)も扱っています。適用条件など詳しいことはホームページでご確認ください。加入は各学期の初めの期間のみ受け付けてくれます。