IEI (Intensive English Institute)
プログラム内容
イリノイ大学が提供する語学スクールです。MBA学生は米国人以外の学生がMBAコース開始前に英語および米国文化を学ぶために受講します。以前、TOEFL108点以下の場合は、当コースが義務付けられていましたが、現在は任意となっております。
以下直近のプログラムをご紹介しますが、今後も変更になる可能性がありますので、ApplicantあるいはAdmitted Studentの方でご質問のある方は随時Admission Officeあるいは在校生までお問い合わせください。
<プログラム概要>
★期間 6月上旬〜8月上旬(8週間)
★授業時間 週20時間(2時間/コマ×2コマ/日×5日間)
★科目 以下の4科目
必修科目 ① Academic Reading and Writing
いわゆる読み書きの授業です。宿題として課された記事の内容についてクラスで議論したり、レポートとしてまとめたりといった事が中心となります。あわせてE-mail、学術論文、ビジネスメモの書き方、引用ルールといったWritingの基本についても学習しました。毎年IEIの中では一番宿題(特にReading)の量が多い授業ですが、MBAが始まるとすぐにたいした量ではなかったことに気づきます。
必修科目 ② Academic Listening, Speaking and Pronunciation
こちらはいわゆる聞く話すの授業で、プレゼンテーション演習及びそのスキルを学ぶレクチャーが中心となります。3分間の自己紹介に始まり、シャンペーン(Community)に関する調査(Survey)結果についてのグループプレゼンテーション、ビジネスリーダーに関するプレゼンテーション等多岐にわたってプレゼンを行います。Application Process 以外では殆ど人前で英語を話したことのない私にとっては一番いい経験(失敗も含めて)になった授業でした。
選択科目 以下の4つのうち、2つを選択します。
①Advance Pronunciation
②Advance Communication
③Advance TOEFL Reading
④Advance TOEFL Listening
★その他
曜日によっては2時、3時で終わることもあるので授業終了後に生活のセットアップをすることができます。またIEI終了からMBAのオリエンテーションがスタートするまで約1週間のお休みがあるので、その期間を残りの生活のセットアップにあてることも可能ですし、家族、クラスメイトと小旅行に行くというオプションもあります。
参加者の感想
Class of 2013(2011年度プログラム参加者)
- 英語力の向上というよりは、(当たり前ですが)英語で行われるクラスの雰囲気、アメリカの授業スタイルを学べるという意味で非常に有意義なプログラムであったと思います。大量の宿題、教授、生徒間でのInteractiveな授業、プレゼン等全てが日本の大学の授業とは違います。8月下旬から始まるMBAの方が量、質共にハードですが、助走期間としては適度な負荷であったと思います。
- 少人数であること、比較的余裕があること、共通の課題(悩み、コンプレックス?)を持っていることからIEIで知り合うクラスメイトとはすぐに仲良くなります。そしてMBAが始まってからでもその関係は続き、随所でこのネットワークのありがたさを感じています。
社費(通信会社勤務)/Class of 2011
- MBAの事前に行われるためにインターナショナルの学生同士の結びつきが強くなります。本コースが始まると、やはりネイティブに比べると語学面では苦労することが多いため、ここでのコネクションは本コースが始まってからも非常に有益です。
- 早い段階からアメリカの生活に慣れることができるため、生活のセットアップを余裕を持って行うことができます。やはりMBAプログラムに比べるとたくさん自 由時間をとることができるため、私はこの期間にセットアップができたことでその後のMBAへの助走期間として非常に役に立ったと思います。
- MBA以外の人々ともコネクションができます。ロースクールや理工系の学生もIEIに参加していることもあり、クラスメイトとしてともに学ぶことで卒業後も仲間 としてつながりをもつことができました。MBAも多様性に富んでいるものの、さらに幅広い仲間とのつながりをつくることができることは大変有益です。
- 講師は大変に丁寧です。インターナショナルの学生に慣れていることもあり、文化・慣習なども含めてフォローアップしてくれることもあり、講師のレベルとして は一定水準以上だと思います。私は大学生の時に1カ月ほど語学留学していましたが、講師のレベルについてはダントツでこちらの方が高いと思います。
- 授業のレベルが簡単です。ここでの勉強が直接MBAの授業で役に立つか、という点については疑問符を付けざるを得ません。私自身英語が完璧なわけではないで すが、最初の2週間を終えたあとはほぼ遊びのような感覚になってしまい、英語力向上と必ずしも結び付いたかは不明です。
社費(金融機関勤務)/Class of 2011
- MBA生同士の友好が深まるのはもちろん、他のコース(経済修士課程や理工系修士等)に進学する学生も多く、MBA以外にも友人を作ることができます。他の国の参加者と話をしても、とにかく事前に多くの友人を作れるのは最高だという声が他国の留学生からもよく聞こえてきます。今年のMBA生は19名参加しましたのでコース開始前に20%とすごく仲好くなれたというのは大きかったです。
- 留学生の家族も通学する等、ご家族の英語力向上や友人作りの場としても有益です。MBA生向けに急ごしらえで作っているプログラムではないので英語力向上という点で非常にしっかりしたカリキュラムだと思います。
- 英語のよくできる同級生(インド人、台湾人等)は、もっとケーススタディ等MBAの授業に直結する授業の比率を高めてほしいと言っていましたが、そもそもの英語力に難のあった私は、授業の内容についていくだけでいっぱいいっぱいでした。明らかにクラスのレベルは私の英語力を上回っていました。とはいえ、IEIのおかげで英語でのコミュニケーション力が向上したことは疑いの余地はなく、非常に有益なカリキュラムでした。もちろん2ヶ月で英語ペラペラになるのは無理ですが、何といっても、「今の議論のネタってこれこれであってる?もしそうだとしたら僕はアイディアがある。でも違うなら、僕のためにもう一回何を話しているか説明してくれへん?」という低レベルかつ自分勝手なことを堂々と言えるようになりました。これはMBA本コースでも役立ちます。